アライグマはその名の通り、前足を擦り合わせて水で手を洗うような仕草をします。

これが和名アライグマの由来とされていますが、本当に手を洗っているわけではありません。

では、何をしているのでしょうか?

英名ではどのように呼ぶのでしょうか?

アライグマ 名前 由来

獲物を捕っている

アライグマは視力が良くありません。

そのため、前足で水中の獲物を探し捕まえているのです。

逆に言えば、視界が悪くても手指の感覚だけで獲物を捕ることができるのです。

アライグマは小川や用水路、側溝を利用して移動することもあり、浅い水の中を歩くことができます。

そうしながら餌となる水生動物や虫を探しています

食べ物を洗ってから食べるきれい好き、というわけではないのです。

獲物を探し捕まえる仕草が洗っているように見えるのです。

アライグマは手先が器用

アライグマの前足には、五本の指にザラザラした皮膚、長い爪が生えています。

指先の情報を処理する脳の機能が発達しており、触れたものの感触から様々な情報を読み取ります

箱の蓋を開けたり、簡単なものであれば鍵も外せます。

長い爪を利用した木登りも得意なのです。

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動物園のアライグマは餌を洗っている?

これは洗っているのではなく、もらった餌を確認しているのです。

前足が濡れることで皮膚感覚が鋭くなり、どんな餌なのかつぶさに確かめることができます。

アライグマの英名

英名はraccoon(common raccoon)です。

Raccoonとは、手でひっかくなどの意味を併せ持っています。

アライグマの毛皮を指す意味合いもあります。

アライグマとよく似たタヌキはraccoon dogといわれ、英名と見た目はよく似ていますが全く違う生き物です。

また、アライグマは哺乳綱食肉目アライグマ科アライグマ属ですので熊の仲間ではありません。

まとめ

アライグマが水場で手を擦り合わせるような仕草は、手や餌を洗っているわけではなく、獲物を探して捕る動作だったのです。

視力の弱いアライグマは、前足で掴んだものから様々な情報を読み取っているのです。

かわいい仕草ですが、動物園や動画で見て楽しみましょう。

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