ラスカルのイメージにより人気を博したアライグマ。
可愛らしくて、昔はペットとしても可愛がられていました。
かわいいイメージとは違ったアライグマの本来の正体を今回はご紹介します。
アライグマを飼うのは法律違反!
アライグマの飼育は法律によって禁止されています。
その理由は鳥獣保護法と外来生物法によります。
鳥獣保護法とは、野生動物の個体数調整や環境保護のために捕獲と飼育を禁止する法律です。
外来生物法とは外来種の動物として指定されている動物の飼育を禁止するものです。
アライグマは北アメリカが原産の外来種で、人間に危害を与える恐れがあるとして特定外来生物に指定されています。
そのため、アライグマを捕まえる、ペットにする等をすると鳥獣保護法と外来生物法の両方に違反することになってしまいます。
過去には、無許可で野生のアライグマを捕獲し、飼育していた男性が逮捕されてしまうといった事例もあります。
昔はペットとされていた?!
アライグマの飼育と捕獲が禁止される前、ペットとして販売されていたことがありました。
その当時は1匹5万円程度でした。
しかし犬などとは違い、人間になかなかなつかないことや従順ではないということによりペットとして飼い始めた人が山に放ったり、手放したりしたことで野生化してしまいました。
加えてアライグマ繁殖能力に長けているため、大量に増えてしまいました。
以前はペットとして可愛がられていたアライグマも、平成16年には特定外来生物のリストに入れられ、人や農作物に被害をもたらす害獣とされてしまいました。
人間の無責任さによってアライグマはペットとするのも禁止、野生のアライグマを保護することも禁止となってしまったのです。
増えすぎてしまったアライグマ…
野生化したアライグマが増えすぎてしまったということで地方自治体や警察が捕獲を開始し、1991年には数頭しかいなかったのが2010年には2万5千頭にもなりました。
捕獲されるアライグマの個体数が増えると次に動物愛護団体が自治体等に反論するようになり…と難しい問題となっています。
まとめ
一時は人間の家族の一員として飼われていたアライグマですが、今では人間の無責任さによって捕獲され処分されています。
かわいそうだからと飼うことは法律で禁止されているので、注意が必要です。