動物園では割とおなじみのアライグマ。

比較的どこにでも生息できる能力に長けている動物で、日本でも全国に生息しています。

そんなアライグマですが、意外と飼育が大変ということを知っていましたか?

今回はアライグマの飼育についてご紹介します。

アライグマ 飼育 日本

なんで飼育が難しいの?!

アライグマの飼育が難しい理由としては運動神経が抜群、繁殖能力に長けている、気性が荒く攻撃的、病気を媒介する、飼育規制が法律によって厳しく定められている、などが挙げられます。

アライグマは木登りも水泳も得意で動物園の柵に飛びついて隙間から逃走する事例があります。

そのため逃走防止のための大掛かりな工事が必要になります。

繁殖については、オスが一度に多くのメスと交尾をします。

そしてメスは3〜6頭の子供を産みます。

そのため動物園は増えすぎないように去勢をしたり、展示方法に工夫を凝らしたりと対処が必要になるそうです。

またアライグマは気性が荒く、噛まれれば大怪我をしてしまいます。

病気については狂犬病等10種類程度の病気を媒介させるため、直接的な接触や糞にも気をつける必要があります。

法律については、研究目的以外の特別な場合を除きペットとしての飼育や観賞目的の飼育は認められていません。

この法律ができる直前にそれまでアライグマを飼っていた飼い主たちが動物園に持ち込み、動物園におけるアライグマの数が大幅に増えてしまいました。

動物園でも飼育数にも限界があり、毎年多くのアライグマが駆除されています。

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アライグマによる悪影響

野生化したアライグマは果樹園や畑を荒らすだけでなく、空き家や民家、畜舎に侵入し天井裏や床下に住み着きます。

また、その際にペットの餌や金魚、鯉等を捕食したりゴミを漁ったりします。

雑食性であるアライグマは希少な在来種の卵を食べてしまったり、タヌキ、アナグマといった動物の生息地を荒らしてしまいます。

そして一番危ないのはアライグマの病気が人間に伝染してしまう可能性があるということです。

自然の中で出会うことも考えられるので、万が一出会ってしまった際には近寄らないようにしましょう。

まとめ

可愛らしいアライグマですが、現在では害獣とされている動物です。

個人による飼育も禁止されているので、野生のアライグマをペットとすることもできないので注意しましょう。

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