動物園などで飼育され、物を洗ったりする姿がとても可愛らしい存在のアライグマをご存知の方は多いと思います。
見た目がとっても可愛らしいアライグマですが、実はネコ科の動物で、気性がとても荒い動物なのを、ご存知の方はどれほどいるでしょうか。
最近では、街中に出没するアライグマを、可愛いから触ろうと手を伸ばし、その手を噛まれてしまうという被害も出ているほどです。
そんなアライグマが増えている一方で、タヌキを見かけることが少なくなっているかもしれません。
そんなアライグマとタヌキは、いったいどちらが強い動物なのかを、まとめてみたいと思います。
アライグマとタヌキ、その違い
アライグマとタヌキを見比べてみると、その姿は非常に似ていることから、街中で出没したのがアライグマなのか、またはタヌキなのかを一瞬で判断するのは難しいことです。
よくよく見ればその違いははっきりとわかるものですが、どこを見たらいいのかは調べないとわかりません。
まず、アライグマとタヌキの一番の違いは、その尻尾になります。
タヌキの尻尾には模様が無いのに対し、アライグマにはリング状の縞模様が付いています。
後ろ向きで逃げているとき、一番判別しやすい場所はそこではないでしょうか。
真正面から向かい合った時は、顔の模様を見ます。
アライグマは左右の黒い模様は繋がっているのに対し、タヌキは繋がっていません。
正面から見たときは、その顔の模様を見比べるようにします。
そして、手の形も違います。
タヌキの足は、犬のようにそっくりな形をしているのに対し、アライグマはまるで人の手のように指が長く、物がつかみやすい形状をしているのが特徴です。
もしも外で出会ったときは、顔と尻尾、手の形で見比べてみてください。
アライグマとタヌキ、性格
どちらも可愛らしい姿をしている二種類ですが、どちらも性格はまったく違います。
食べるものに関しては、どちらも雑食性なのに違いは無いのですが、性格はまるっきり違うのです。
アライグマは、元々は日本には存在していなかった北アメリカ原産の種類であり、アライグマ科という分類になる哺乳類の動物です。
熊とは直接の関係はありませんが、ネコ科の動物になります。
アライグマはとにかく気性が荒く、攻撃的な性格です。
噛みつく力もとても強く、さらに牙も鋭い動物で、野性的な本能が凄いので、同じ大きさの犬でさえも簡単にやっつけてしまいます。
さらに、病原菌をも持っているため、噛まれると本当に危険な動物です。
一方タヌキは、アライグマに比べてとても臆病な動物です。
人間や、犬などにも見つかればすぐに逃げてしまいます。
こちらに向かってくることは、まずありえないと言えます。
タヌキは、アライグマと違って、何かに見つかると死んだふりをするといった行動を起こします。
このことから、アライグマとタヌキでは、アライグマの方に軍配が上がってしまうのではないでしょうか。
まとめ
可愛いと思うけれども、その性格を見てみると、アライグマは凶暴な動物になります。
そのため、もしも街中で見かけても決して触ろうとはしない方がいいでしょう。
もちろん、大人しいというタヌキであっても、触らないでおくべき動物です。
見かけたら、市や区に連絡することや、出来るだけ近寄らないようにするべきだと思います。