昔からのアニメでも人気を集めているアライグマはご存知でしょうか。
動物園でも水辺で食べ物を洗っている可愛らしい姿が人気を呼び、今ではグッズも多く生産されるなど、動物の中でも常に上位の人気を集めています。
そんなアライグマですが、実際はとても気性が荒く、凶暴で攻撃性を持っています。
牙も鋭く、運動神経もいい他、危険な病原菌や寄生虫の媒介にもなっているなど、見た目からは考えられないほどの危険な動物です。
しかし、なぜ日本でここまで増えてしまったのでしょうか。
増えてしまった理由をまとめていきたいと思います。
アライグマはなぜ日本に?
アライグマという動物は、もともとは北アメリカが原産で、本来ならば日本にいるはずのない動物です。
なぜ日本に入ってきたかというと、1970年代にアニメをやり話題になった「あらいぐまラスカル」が関係しています。
「あらいぐまラスカル」が人気になり、愛玩用としてアライグマは輸入されてきました。
ですが、アライグマという動物は、もともと気性が荒く、成長すると攻撃性を増していく動物です。
そのため、手に負えなくなってしまいました。
そして、飼育を放棄されて逃がされたり、脱走してしまった個体が野生化し、今では日本各地に生息するようになりました。
アライグマが増えた理由
アライグマは日本でどんどん数を増やしています。
その理由として考えられることは、動物では当たり前に存在する天敵の存在が日本にいないからです。
さらに、繁殖力も非常に強く、生存率も高いことから、今でも減らず、逆に増加しながら存在しているといえます。
アライグマにとっての餌に困らないことも理由の1つです。
アライグマは雑食性のため、人間の食べ物にも手を付けるほか、野生としてあまたの場所に生息していても果物や小動物、魚類や甲殻類を食べるなどして、餌を確実に取れることもあり、繁殖が活発になっていきます。
適応能力も高く、熱い地域や寒い地域、平地や山地、どこでも生息することができます。
このような理由から、アライグマの個体数は年々増加し、今でも街中で見かけるほどにまでなりました。
まとめ
アライグマが日本に入ってきた理由も、餌が豊富にあるという現状も、すべては人間が初めにしたことなのだとわかります。
特定外来生物でもあるアライグマをもし見かけたら、すぐに役所に相談して駆除してもらうなど、対策を立てなければなりません。
危険な病原菌や寄生虫を持っている可能性も考えられるので、どうにかして数を減らさなければいけない現状でもあります。
餌をやらない、生ごみはネットをかけたり、密閉できる倉庫のようなところで保管するなど、自分たちでもできる対策をし続けなければいけないと思います。