昔はペットとしても人気が高く、アニメでも題材として使われることが多かったアライグマをご存知でしょうか。
動物園でも水辺で食べ物を洗っている可愛らしい姿で人気を集めているアライグマは、今ではグッズも大量に生産されていますが、その可愛らしい姿とは裏腹に、実際はとても気性が荒い動物だということはあまり知られていないかもしれません。
そんなアライグマは、現在は日本でも数を増やしていき、人間の生活圏での衛生的な被害や、生態系への被害が多く報告されています。
アライグマに対しての天敵がいれば、数は止まるのかもしれませんが、アライグマの天敵はいったいどんな動物なのでしょうか。
アライグマの天敵についてまとめていきたいと思います。
アライグマの天敵とは?
アライグマは、もともとは北アメリカに生息している哺乳類です。
日本には、ペット目的で入ってきました。
今では、ヨーロッパや日本に外来種として生息している動物です。
こうしてペット目的として入ってきましたが、農作物や畜産物への被害が問題視されています。
アライグマの天敵は、オオカミ、オオヤマネコ、ピューマ、ワシミミズクといった大型の肉食動物になります。
しかし、アライグマの本当の天敵は人間だといわれています。
アメリカでは、アライグマの死因第一位が人間による狩猟や駆除が8割を占め、1割が交通事故だといわれています。
日本では、狩猟でアライグマを狩ることはなく、天敵だというオオカミなどの大型肉食動物がいないため、アライグマの数はどんどん増えていく傾向にあります。
繁殖力も高く、天敵もいないことから、日本に簡単に定着してしまうことになりました。
猟犬として飼っているイヌにも立ち向かっていき、逆に猟犬が狩られてしまったという報告もありますので、もしも散歩中に出会ってしまった場合はすぐにその場を離れた方がいいかと思います。
アライグマはなぜ日本に定着したのか
アライグマが日本に定着したのは、とある事件がきっかけでした。
もともとの始まりは、愛知県のモンキーセンターという場所から抜け出したことが始まりでした。
逃げてしまったアライグマはほぼ回収されたのですが、逃げていた個体を保護して飼育し、繁殖させてしまった住民がそのまま放してしまったことから、野外でもかなり増えてしまいました。
さらに、アニメでも人気が出たことで、飼いたいと考える人が多く出たことも影響しているようです。
ペットとして飼うも、アライグマの飼育は難しいことが原因で、逃がしてしまうことや放してしまうことが多かったため、いつの間にかさらに繁殖してしまいました。
いまだにアライグマの個体数は増え続けていることから、駆除業者さんの苦労が伺えるかもしれません。
まとめ
アライグマの天敵は、日本にいない動物が多数を占めていることがわかります。
そのため、個体数はどんどん増えていき、いつの間にか街中でも見かけることが多くなりました。
増えてきたからこそ、アライグマの持つ病気には気を付けなければいけません。
自分一人で対処するのではなく、必ず業者さんに頼むことが一番大事だと思います。