昔から人気のアニメでもデフォルメされて使用されていて、水で食べ物を洗うようなしぐさが可愛いとグッズにもなるほどの人気を集めているアライグマはご存知でしょうか。
しかし、そんなアライグマは、実は危険な動物だということは、あまり知られていないかと思います。
噛まれてしまったときにかかるかもしれない病気などもあり、可愛らしい外見とは対照的に危険だといわれています。
では、野生で生息しているアライグマが持つ病気はいったい何なのでしょうか。
どんな病気を持っているのかを、まとめていきたいと思います。
アライグマの持つ病気
アライグマが持っている病気として知られているものは2つあります。
「狂犬病」と「アライグマ回虫症」という病気です。
狂犬病とは
狂犬病については知っている方も多いかもしれませんが、あれはイヌからだけ感染する病気ではなく、こうしたアライグマなどの野生動物からも感染する可能性が高い病気になります。
感染しているアライグマに噛まれた場合、その傷口からウイルスが入り込み、発症してしまうとほぼ100%死亡してしまうという恐ろしい病気です。
アライグマは、この狂犬病を持っていることが多々あります。
そのため、街中で見かけても可愛いからといって近づいたりすることは大変危険です。
アライグマ回虫症とは
アライグマには独自の感染症が存在します。
それは、アライグマ回虫症といい、回虫という寄生虫の虫卵が、アライグマの糞便に排出され、それが何かの形で経口的に摂取してしまうと感染します。
もしもこれに感染してしまうと、孵化してしまった小さい虫たちが、腸管から中枢神経にまで入ってしまい、視力障害が起こったり、神経系へ重い障害をきたしてしまい、亡くなってしまうこともあります。
危険な病気でもあるので、不用意にアライグマの糞に触れることは避けたほうがいいかと思います。
日本国内では動物園での発症例くらいしかありませんが、近年では街中でもアライグマが発見されていることから、身近になってきた病気だと思います。
まとめ
野生のアライグマには、上記で書いた病気だけではなく、もっと別の病気も持っているかもしれません。
噛まれてしまった場合や、ひっかかれた場合は絶対に自分だけでどうにかするのではなく、必ず病院へすぐに向かうことをおすすめします。
もしも野生の動物を発見しても、迂闊に触りに行かず、自分の地域にある役所に相談することが重要になります。
可愛い動物だからと、油断をしてはいけません。