アライグマによる被害報告の中に、家畜やペットが襲われたといった事例があります。
アライグマは気性が荒く、攻撃的で警戒心の強い野生動物です。
家畜やペットだけでなく、人間にも襲いかかることがあるのでしょうか?
その原因や、見かけたときの注意点を紹介します。
むやみに襲ってくるとは限らない
通常であれば、自分より大きな人間を敢えて選んで襲う可能性は低いでしょう。
気性が荒い、攻撃的だからといって、むやみに襲ってくるわけではありません。
かといって不用意に近づいてもいけません。
兵庫県で人間がアライグマに襲われた事件や、猫や鳩を次々に襲った事件も発生していますので、そういった危険性があることを理解しておきましょう。
人を襲う場合の原因は?
突発的に人間と遭遇してびっくりした、こちらから近づいた、逃げ道を塞ぐ位置にいた、アライグマが子どもを連れていた、怪我をして弱っているなどの場合は危害を加えられる恐れがあります。
いずれも身を守るための行動ともとれます。
野生の動物は警戒心が強いため、人間の気配を察したらその場から離れますので、好んで人間を襲うことはしません。
しかし、過去に餌付けをされていたり、人間から餌を奪った経験があれば恐れずに襲ってくる可能性もゼロではありません。
人慣れした動物園のアライグマは人間に近寄ってくる個体もあるようです。
野生のアライグマを見かけたときの注意点
まず自分から近寄らないことです。
不用意に刺激したり、追いかけようとしたり、餌付けしようとすることはやめましょう。
速やかにその場を立ち去ります。
もし噛まれた場合、傷口から細菌や病原体が侵入する恐れがあります。
特に警戒しなくてはならないのが狂犬病であり、人間に感染した場合致死率はほぼ100パーセントです。
アライグマは、その病原体の媒介動物なのです。
屋根裏を住処にしてしまう場合があるため、隙間がないかチェックし、塞いでしまいましょう。
餌となるゴミは屋外に放置せず、早めの処分を心がけるなど、被害が及ぶ前に対策を講じるのも選択肢のひとつです。
まとめ
アライグマは好んで人を襲うことはしません。
しかし、襲われた場合の危険性も充分に理解した上で、見かけても刺激しないようにしましょう。